サ高住と住宅型有料老人ホームの違い
サ高住のお役立ちガイド。サービス付き高齢者向け住宅についての基礎知識を解説しています。
高齢化社会が進むにつれて、入居者が増えているのが高齢者用の住居です。たくさんの種類がありますが、中でも人気があるのがサービス付き高齢者向け住宅と住宅型有料老人ホームです。
サービス付き高齢者向け住宅は、略してサ高住とも呼ばれています。これら名前だけではどう違うのか分からない両者について、サ高住と住宅型有料老人ホームの違いについて説明します。
まず初めに、サ高住についてです。
こちらの特徴は、賃貸借契約により入居することができます。入居期間は自由なので、いつでも退去することができます。また、部屋を移動させられる心配もありません。加えて、一般的な賃貸住宅とは違って、入居に際して支払わねばならない一時金などはありません。しかし、少ない金額ではありますが、敷金が必要です。さらに、食事サービスが付与されていたり、部屋が他の入居者と全く別の管理になるので、プライバシーも守られています。しかし、キッチンや浴槽は共同利用となります。その他にも、外出が自由にできたり、生活相談の窓口やコールセンターなどの設備も充実しています。
一方、住宅型有料老人ホームの特徴は、利用権契約のため、部屋を移動させられる可能性があります。とはいえ、食事や介護サービスはサ高住と同様に受けることができます。しかし、自由に外出することはできず、外出届を出さなければ外出できなかったり、門限が定められていたりします。つまり、厳重な管理体制の下で、高齢者の生活を見守る形式をとっています。それゆえ、個人の時間を大切にするために、完全個室でプライバシーに配慮しています。
そして最後に、入居には高額な一時金が必要になる場合もあります。
このように聞くと、サ高住の方が良いように思えますが、費用が高い分、住宅型有料老人ホームの方が立地が良く、施設の設備やバリアフリーなどが充実している傾向があります。費用が安く自由度が高いサ高住を選ぶか、費用が高くても立地や設備が良い住宅型有料老人ホームを選ぶかは個人の考え次第によります。